『人生の「質」を上げる 孤独を楽しむ力』

『人生の「質」を上げる 孤独を楽しむ力』 著者:午堂登紀雄

ロッキー

私は一人の時間が大好きです。釣りをしたり本を読んだり、楽器の練習をしたりブログを書いたり・・・やりたいことが多すぎるのに、しっかり睡眠時間は確保したい!そんな私に響いた人生の「質」を上げるために必要な考え方。「孤独」というより「孤高」!ぜひ読んでみてください

孤独を楽しむとは、自分を貫くことであり、自分らしく生きること

周囲とうまくやっていくことを優先し、自分を貫かずに周囲に合わせていれば、周囲とぶつかったり、人間関係にさざ波が立ったりする場面は少ないでしょう。しかしそれは本心で生きているわけではないので、結局、自分が周りに受け入れられているという実感につながらない。

「孤独」を楽しむためには、自分を貫く覚悟が必要になります。

自分の心に蓋をして、自分を殺してまで周りに同調する。

周りとのトラブルは無くなりますが、自分ともう一人の自分との摩擦は大きくなってしまいます。

私は電車に乗るとよく思うことがあります。

「これだけ人がいるのに、誰とも知り合いじゃない・・・もしかするとこの中に、自分が本当に必要とする人がいるかもしれない・・・」

そう考えると、小さい世界の中で人間関係を壊さないように縮こまりながら生きていくよりも、本当の自分を理解せてくれる人を見つける方が、自分の心には健康なのかもしれません。

孤独を恐れなければ、行動範囲が広くなる

つねに一人を選ぶということではなく、グループで行って楽しむこともあるけど、一人でも行くし行けるという、自分の行動を選べるということです。

釣り船に一人で乗れた時のことを思い出します。

何度目かまでは友人と一緒に行っていましたが、どうしても予定が合わなくなった時、勇気を出して一人で乗りに行きました。

不安が大きかったですが案外すんなりと1日を過ごせた自分に驚きました。

周りは友人連ればかりでしたが、さほど気になることもなく・・・

この自分にとっては大きな一歩を踏み出せたおかげで、人生の行動範囲は大きく広がり、「孤高」へと近づけた気になった出来事でした。

目標に向かってまん進する人には、仲間や応援者が集まる

大人にとって必要なのは、友達よりもむしろ切磋琢磨し合える仲間、戦友、同志、ライバルです。そしてそれは、目標に向かってまん進している人の周りに集まってくるものです。

「誰かと一緒に物事を始める」ではなく、「自分がやりたいことを始める」という前提が応援者を集めるのかもしれません。

生まれてきた時は誰もが一人です。

一生懸命産声をあげ、必死に立ちあがろうとした赤ちゃんの周りに助けてくれる人が集まっています。

自分が、自分にしかできないことで社会に貢献したい!と思えることを行動に移したときに、その行動に賛同してくれる本当の仲間が生まれるのかもしれません。

そういえば、音楽で地域貢献!と行動した時に、少しづつ助けてくれる人たちが増え始めたように感じています。

マイペース力とは、自分勝手という意味ではなく、他人に乱されずに自分の生き方を尊重する力

世間の言う成功と、自分が考える成功は違う。誰かが求める幸せと、自分が感じる幸せは異なる。だから周りの人は関係なく、自分はこれがいいと思う。

価値観とは、人の指紋と同じように、全員が異なるものを持っていると思います。

その価値観を否定・肯定できるのは、唯一自分自身だけです。

世間一般には出世するのがいいことのように言われても、自分は会社以外の趣味を定年後も続けるために、今から準備をしていきます。

今からその基盤を作って行っても遅いぐらいかもしれません・・・

自分が考え感じることに従って、自分だけの人生の舵取りを自分でやっていこうと思います。

「べき論」を鵜呑みにしない

その「べき」を守ることで、あるいは守らないことで具体的にどんなメリット、デメリットがあるのかを冷静に考えてみると、実は実体や根拠が曖昧で、本質からずれていることも少なくありません。

どこの世界でも、その世界の風習や習わしがあるように、小さな会社であってもそこでの世界観があるものです。

他から入ると、なんとも違和感があることでも、3年もいればそこに染まらざるを得なくなります。

変わってきていきなり違和感の対照を攻撃しようものなら、前からいる人たちに総攻撃を喰らってしまいます・・・

しかし、ルールや習慣といったものには、必ず時代背景が反映されていると思います。

もう何十年も前のルールが、世の中が変わってきているのに残っている・・・そこを考えることもしない思考停止状態が色々なところで見られます・・・

本質を見る癖をつける必要があると思いました。

他人の評価は期待しなくていい

孤独を恐れない人とは、自分なりの評価基準を持ち、それに自信を持っている人です。そしてこれは、適切な自己肯定感を育むことができていることを意味します。

他人からの評価でしか、自分の価値を認識できない人にとっては、孤独は恐ろしいものになってしまうでしょう・・・

その原因は、自己肯定感の低さからきています。

筆者は「人生は椅子取りゲームではないので、他人と比べる必要はない」と述べています。

他人と比べると、自分にないものに焦点があたり、羨ましがったり負けた気持ちになったり、一つもいいことはないのではないでしょうか・・・

まずは自分の生きる意味を明確にし、その目標地点と現在地点を把握し、一歩づつ歩みを進めるためにできることは何かを考えることが大切だと思います。

そして、その道を一歩でも進むことができた自分を、自分自身で認めてあげる。

これは他人が評価できるようなものではなく、自分自身しか評価できないものなのです。

「自分の夢や目標」とつながる

「つながり感覚」は、単純にそばに人がいるとか、家族がいるとか、目に見える誰かとのつながりだけを指すわけではなく、自分の心とのつながりもあります。具体的には、自分の夢や目標とのつながりです。

筆者は「いまという時間とつながっている状態が、集中しているということ」だと述べています。

確かに、物事に集中している時など、時間を忘れて没頭することがあります。

一人で楽器の練習をしている時や釣りをしている時は、孤独感や寂しさを感じることはありません。

好きなことに打ち込むことこそが、「孤高」への第一歩なのかもしれません。

やりたいことができていれば、それは成功

シンプルに考えれば、私たちの人生は、朝起きて会社に行って仕事をして帰って寝る、そしてまた朝起きて夜寝るの繰り返し。それを社会に出てから40年も続けているだけです。しかし、それが幸せな人生になるかどうかの差を分つのは、その間に本当にやりたいことをやっているかどうかです。

そう考えると、自分は好きなことを仕事にできているので、人生の成功だと言えます。

もちろん、好きなことばかりをやっているわけではありませんが、トータル的には好きなことをやている時間の方が長いため、成功だといえると思います。

しかし私は、定年を迎えてからが本当の人生の始まりだと思っています。

そこで本当に好きなことだけをやって生きていくためには、いま何をするべきか・・・ということを常に考えています。

やりたいことをするためにはお金がいります。そのために、いま資産を育てる活動をしています。

「投資」を勉強して、好きなことだけして生きていく老後に焦点を当てて今を生きようと思います。

人の悩みとは基本的に妄想です

自分が問題だと信じ込んでいる問題の多くは、実は根拠のない妄想にあることに気づけば、悩みの多くは消えていき、「本当に解決しなければならない重要な課題」だけが残ります

「こうなってしまった・・・どうしよう・・・」「あの人にこう思われているんじゃないか・・・」など、思い悩むことがあると思います。

答えのない問題をひたすら考えている時間ってありますよね。

人は、自分でコントロールできないものに「不安」を感じます。

悪口を言われているかもしれない・・・と思っても、その人に直接聞くことができないから「不安」が募ります。

このことを客観的に考えれば、自分の妄想だと気がつくのではないでしょうか。

自分がコントロールできることは何か?

それを見極める眼力が必要になるな〜と思います。